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屋根材:天然石焼付鋼板葺き、一部立馳葺き
施工方法:カバー工法
施工日数:6日間
以前から小屋裏倉庫(天井裏)に雨漏りがあり、他業者が既存屋根にコーキング処理を
しましたが雨漏りは止まらず、当社に相談を頂きました。
・雨漏りの要因
⑴ 既存横葺き屋根材に対して屋根勾配が緩い。
⑵ 屋根と外壁の取合い(接合)部分に受け水切り(水を流す補助的部材)が無く、下葺き材の巻き込みも浅い。
・調査結果
屋根勾配が緩いことで、風雨が強い時には雨水が横方向に押され、毛細管現象や釘穴など壁際から雨漏れしている状況だった。
また他業者が行ったコーキングも雨水の流れを妨げ、毛細管現象を増幅させ、より状況を悪化させていたと考えられる。
※毛細管現象や取合い部分は雨漏りの原因の多くを占めています。
・お客様からの要望及び現地事情
営業しながら工事をしたいので、工期を短く、騒音にも配慮してほしい。
屋根は7階ため、移動や資材の運搬は従業員用エレベーターと屋外階段を使用する。
また、設置スペース等の問題もあり、荷揚げは重機が使用できない。
・材料の検討
既存の横葺きから全面立馳葺きとしたいところでしたが、荷揚げに及び屋根勾配に制限があるため、
天然石焼付鋼板材を使用することしました。
・工法の検討
既存横葺きを撤去し、下地補修を検討しましたが、撤去材も大量となるため、不要材のみ撤去とし、
加工材の形状を変更し、既存材の上に新設するカバー工法を採用しました。
1.資材、道具荷揚げ
2.不要材の撤去
3.下地の調整
4.下葺き、粘着型防水紙の敷き込み
5.受け水切り等の下地役物の取付
6.屋根葺き
7.各所取合い部分の仕上げ役物の採寸、工場加工、取付
8.外壁取合い部等のコーキング処理
9.屋根上、資材置き場等の清掃
10.資材、道具荷下ろし
施工部分が7階という高所であるため、お客様には施工写真を見て改修部分の確認をしていただき、工事完了となりました。